去年から西の線香花火の持ち手部分(スボ)をとる為に米作りから行っています。年々、原料確保が難しくなってきたことをきっかけに、2年前に新規就農し米の栽培から始めました。今回は、原料確保の工程(田植え、収穫、藁を手作業で加工)に関わってくれている方々を紹介します。
[ 田植え ]
米作りのプロご協力のもと無事に田植えが終了。
[ 収穫 ]
無事に今年も藁を1年分確保することが出来ました。
藁収穫の詳しい様子はこちらの記事へ
https://fireworks-lab.com/article/tsutsui_1/
[ 藁の加工 ]
原料の確保の次は、藁の芯を抜いていく作業です。1本1本手作業でとても時間のかかる作業です。主に障害者施設などにお仕事としておねがいしていますが皆さん真剣に丁寧に作業をしてくださっています。
作業場を見学させていただくと作業工程が7つに分かれていました。
①表面の荒いワラを取り除く・・・手の感触で荒い部分を探り、綺麗に取り除く。視力弱者の方も作業されています。
②節の部分を切り落とす・・・ハサミを使って、節から下を慎重に切り落とします。
③スボ抜き作業・・・慣れた手つきの一人の女性が一度に何本ものワラを握りしめ、あっという間に抜いていきます。
④スボ芯を16センチの長さに切りそろえる・・・ここで使用されていたのが、職員の方手作りの道具。L字型に作られた長方形の道具にスボ芯をのせ、切りそろえていきます。
⑤検品
⑥数える
⑦500本を1束にまとめる
検品から丁寧に数える作業は、工房の中でも難易度が高い作業となるそうです。
こうして7つの工程を経て完成した藁の芯の先に火薬をつけて西の線香花火は冬の乾燥した時期に工場で製造されます。400年の歴史を持つ元祖線香花火。原料の確保も難しくなりつつあります。私たちは原料の調達方法から考えていきます。